はれのちねむい

かんじるまま

君たちはどう生きるか②

ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気になるのは、なつこがなぜあの森に入って行ったのか。

 

行きたくて行ったのではないと思う

 

真人はそう言っていたけれど。

 

 

 

子を産みに、あの世界の産屋へ?

 

それだけ出産とは命懸けということの表れかな。

 

なつこは妊娠をとっても喜んでいたけれど、つわりで体調を悪くしていた。

 

 

なにより、思ったのはね、、。

 

真人の母が病院の火事で亡くなったとされてから、真人たちがなつこのいる東京へ越すまで一年。

 

そして会って早速真人の手をお腹に当てさせるなつこ、胎動を確認しにがい顔をする真人。

 

その頃にはもう胎動がわかるほどの赤子の大きさだったということ。

 

 

つまり、お母さんが亡くなってすぐに父親はなつこと恋愛関係だった。あるいは、、、

 

お母さんが生きてた時は、どうだった?

 

そんなことを考えたけれど。

 

あの火事はなつこと父の陰謀説、、母の病気はなんの病気だったのだろう、もしかしてその病気も二人の、、とかそんなことまで思考が巡ったが。

 

 

 

天界で、ひみは妹を愛しているように思えた。でも、産屋にいたなつこは石の壁に守られ、その石の壁はひみを気絶させてしまう。

 

そして真人に対する「こんなところへ来てはいけない!」「あんたなんか大嫌い!!」

の言葉。

 

これって、なつこが隠す本音かな?

 

姉と旦那の子だから、本当は嫌いなのかな。

 

地上の世界では真人を大切にするそぶりをしていたし、傷に手を当て「お姉さんに申し訳ない」みたいなこと言ってたけどさ。

 

天界でのあれが本音なのかなぁ。

 

 

もう一つとして考えられるのは、お産前後に見られる女性の精神的な不安定さを表している説かな。

 

 

でもね、あの世界では結局ひみとなつこは最後まで会話をしていなかったから、なつこがひみに対してどう思っているかは明らかになってない。

 

本当は妹は姉を憎んでいたのかもしれないね。

 

 

というかこの作品って、途中で真人が「きみたちはどう生きるか」という母が遺した本を読んでから様子が変わるので、あの本を読まない限りは理解は難しいな、、、。

 

涙を流していた真人は、その本に何を見たの?

母の愛だろうか。

 

 

 

そこから真人はなつこを母親として受け入れている様子でしたが。

 

 

予想を立ててみた。

 

真人の母は、妹と旦那が愛し合っていることを悟っていたのではないか。

 

こうなることを予期していた。

それでも妹も旦那も、許し、愛していた。

 

 

 

それが伝わる内容の本だったのではないか。

 

その母の愛に涙し、真人は父がなつこを愛していること、なつこが新しい母親だと受け入れた。

 

 

または、もっともっと深い訳があるとか。

 

 

つづく

 

 

Hare